【合格者が解説】USCPAの試験制度と出題形式|合格に必要な対策&勉強法とは?

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USCPA(米国公認会計士)は、会計・監査・税務・ビジネスの幅広い知識が求められる国際資格です。

「興味はあるけど、どんな試験か分からない…」
「どんな対策・勉強すれば合格できるのか分からない…」

そんな方のために、本記事ではUSCPA試験の特徴と、効率的に合格を目指せる勉強法を徹底解説します。

  • USCPA試験の出題形式や特徴
  • 実際に合格した人が実践した、効果的な勉強法
  • 受験予約から試験当日までの流れや注意点まで網羅!

USCPA試験は、正しい戦略で学習すれば、社会人でも合格を狙える試験です。この記事を参考に、最短ルートでUSCPA合格を目指しましょう!

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目次

USCPA試験とは?特徴と概要を徹底解説

ポイント
  • 試験科目が4つに分かれており、計画的に受験できる
  • 合格基準は75点以上で、問題形式はMCQとTBS
  • 難易度は高いが、日本の公認会計士試験と比べると短期間で合格可能
  • 受験資格は州によって異なるが、実務経験なしでも受験できる場合が多い

USCPA(米国公認会計士)は、会計・監査・税務・ビジネスに関する広範な知識を問う国際資格です。特に日本国内においても、外資系企業や国際会計業務に関わる仕事を目指す人々にとって、取得する価値が高い資格とされています。

USCPA試験の基本情報や受験資格、試験科目、合格基準、そして最新の合格率について詳しく解説します。


USCPAとは?国際的に認められる会計資格

USCPA(United States Certified Public Accountant)は、米国の各州が認定する公認会計士資格です。米国だけでなく、日本やその他の国でも活躍できる会計・監査のプロフェッショナル資格として知られています。

USCPAの魅力

  1. 世界的に認知度が高い
    • 米国の会計基準(US GAAP)や国際会計基準(IFRS)を学べるため、グローバルに通用する資格です。
  2. 英語力を活かせる
    • 試験はすべて英語で行われるため、英語力を活かしたキャリア形成が可能です。
  3. 日本の公認会計士試験よりも短期間で合格が可能
    • 4科目合格制で、各科目を1つずつ合格していく仕組みのため、計画的に勉強しやすいです。
  4. 受験資格に会計実務経験が不要
    • 日本の公認会計士とは異なり、試験合格後すぐに資格が付与される州もあります。

受験資格

USCPAは米国の各州ごとに受験資格が異なるのが特徴です。州によっては、会計の学位がなくても受験できる場合があります。

主な受験資格のポイント
  •  4年制大学の学位が必要(一部の州では不要)
  • 会計・ビジネス単位が一定数必要(州によって異なる)
  • 実務経験は不要(試験合格後にライセンス申請の際に必要な場合あり)

受験資格の最新の具体的な内容は、各州のボード(NASBA:NASBA公式サイト)で確認が必要です。受験資格が不明な場合は、USCPA予備校などのサポートを受けるとスムーズに確認できます。

日本人が受験することが多い州
  • ワシントン州
  • カリフォルニア州
  • モンタナ州
  • グアム

4つの科目で構成

USCPA試験は4つの科目で構成されています。各科目の特徴を見ていきましょう。

必須科目

  • FAR(Financial Accounting and Reporting):財務会計
    • 簿記準1級相当と言われることが多い企業会計の分野です。
  • AUD(Auditing and Attestation):監査及び証明業務
    • 内容は監査及び証明業務であり、会計士の独占業務である監査業務を体系的に学ぶ科目です。
  • REG(Taxation and Regulation):税法及び商法
    • 内容は、連邦税法、ビジネス法と職業倫理で構成されています。

選択科目

今までBECという科目でしたが、2024年1月から試験制度が変更され、以下3科目から1科目を選択することになります。

  • BAR(Business Analysis and Reporting):ビジネス分析及び報告
  • ISC(Information Systems and Controls):情報システム及び統制
  • TCP(Tax Compliance and Planning):税法遵守及び税務計画

直近の合格率

実際の合格率をNASBA(全米会計委員会)公式の数字から説明していきます。

(Learn more about CPA Exam scoring and pass rates:https://www.aicpa-cima.com/resources/article/learn-more-about-cpa-exam-scoring-and-pass-rates
  • 合格率は科目毎で異なります
  • 概ね40%〜60%の合格率

ここの合格率は科目別の合格率のことを言っています。全科目合格(資格取得の合格率)のことではありません。よく勘違いされるところで、当然全ての科目を合格して資格を取得するのはもっと難易度が高いことになります。

この試験の特徴は最初の科目合格から30ヶ月でこの難易度の全科目を合格しきるところ!

受験料とコストについて

USCPA試験を受験するには、試験料だけでなく、出願手数料や国際会場手数料などのさまざまなコストがかかります。

特に近年の円安の影響もあり、受験費用が高騰 しているため、事前に総コストを把握し、計画的に受験することが重要 です。

USCPA試験の受験料は、以下のような複数の費用が合計される 仕組みになっています。

費用項目金額(目安)備考
受験資格審査料(Education Evaluation Fee)$100〜$150(約15,000円〜22,500円)受験州によって異なる
試験料(Exam Fee)1科目あたり $300〜$400(約45,000円〜60,000円)4科目合計で約15万円前後
国際会場手数料(International Testing Fee)1科目あたり $300〜$400(約45,000円〜60,000円)日本で受験する場合に追加で発生
ライセンス登録料(License Fee)$100〜$300(約15,000円〜45,000円)合格後、ライセンスを取得する際に必要
予備校・教材費(任意)約40万円〜70万円独学も可能だが、予備校利用が一般的

※他、最初に学歴の審査手数料(米国外の大学で取得した学位や単位を審査)約$250もかかります。各費用は時期によって変わりますので、最新情報は予備校に確認してください。

USCPAの受験方式と会場情報|試験予約から会場選びまで

ポイント
  • 試験予約はプロメトリック(Prometric)の公式サイトから行う
  • 受験日は自分の都合に合わせて自由に選択可能
  • 試験会場は東京(御茶ノ水)と大阪(中津)の2カ所

USCPA試験は、日本国内では東京と大阪の2カ所のテストセンターで受験可能なコンピューター試験(CBT) です。TOEICや簿記試験とは異なり、受験日を自由に選べるのが大きな特徴 で、年間を通して受験可能です。

本記事では、USCPA試験の受験方式や予約方法、試験会場の詳細について詳しく解説 します。


受験方式

試験はコンピューター形式(CBT)で実施され、自分のペースで試験日を自由に選べるため、忙しい社会人でもスケジュールを調整しやすいメリットがあります。

ここでは、試験の受験方式やスケジュールの自由度について詳しく解説します。

コンピューター試験(CBT形式)で実施

USCPA試験は、プロメトリック(Prometric)社が運営するテストセンターで受験するCBT(Computer-Based Testing)形式の試験 です。

  • 全科目がPC上での試験(紙の問題用紙はなし)
  • 電卓はPC画面上のツールを使用(持ち込み不可)

USCPA試験の操作に慣れるために、AICPAが提供するサンプルテスト を事前に受験するのがオススメです。

AICPA公式サンプルテストはこちら


受験日は自由に選べる

USCPA試験は、自分の都合に合わせて受験日を設定できる のが大きなメリットです。

  • 年間を通じて受験可能(試験センターの空きがあればいつでも予約OK)
  • 1科目ずつ受験できる
  • 試験日程の変更も可能(一定期間内は無料、それ以降は有料)

受験方法|試験予約の流れ

USCPA試験を受験するには、試験予約が必要 です。以下の手順で予約を進めます。

USCPA試験の予約の流れ

STEP
受験資格の確認

各州のボードが定める条件を満たしているか確認

STEP
NTS(Notice To Schedule)の発行申請

受験許可証を取得

STEP
プロメトリックの公式サイトで試験予約

空き状況を確認し、試験日を決定

STEP
試験当日、指定の会場で受験

試験予約は「プロメトリック(Prometric)」の試験予約サイト(Prometric)から行う

試験の変更・キャンセルについて、
〜日前までの変更は無料
〜日未満は手数料が発生・キャンセルは不可
とかあるから、試験日の変更やキャンセルをする場合は、余裕をもって手続きすることが重要やで

※時期によって対応が変わりますので、最新情報はテストセンターに確認してください。


受験会場情報(日本国内)

USCPA試験は、日本国内では東京と大阪の2カ所のプロメトリックテストセンター で受験可能です。

試験会場住所最寄り駅
東京(御茶ノ水ソラシティ)東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア5階JR「御茶ノ水駅」
大阪(中津センタービル)大阪府大阪市北区中津1-11-1 中津センタービル7階地下鉄御堂筋線「中津駅」

USCPA勢にとって、
御茶ノ水は聖地やで

受験会場選びのポイント

USCPA試験の受験会場は、東京(御茶ノ水)と大阪(中津)にあり、どちらも駅からアクセスしやすい立地です。

試験当日は、試験開始の30分前には到着することが推奨されており、余裕をもって行動することが重要です。

地方在住の方は、試験当日の移動時間を考慮し、前日に東京や大阪に宿泊することも検討するとよいでしょう。万が一のトラブルを防ぎ、落ち着いて試験に臨むためにも、前泊することで余裕を持ったスケジュールを組むのがおすすめです。


試験会場の設備と持ち込み禁止物

SCPA試験の会場は、快適に受験できる環境が整えられていますが、厳格なルールも設けられています。試験当日に戸惑わないよう、事前に確認しておきましょう。

試験会場の設備
  • 個別ブース(仕切りあり)で受験
  • 耳栓やノイズキャンセリングヘッドフォンの貸し出しあり
  • 監視カメラで監視される(不正行為厳禁)

USCPA試験の科目合格の有効期限について

ポイント
  • 最初の科目合格から30カ月以内(※一部州除く)に、すべての科目に合格する必要がある
  • 有効期限を超えると、最も古い科目の合格が無効になり、再受験が必要になる
  • 受験スケジュールをしっかり立て、計画的に進めることで、期限切れを防げる!

USCPA試験は、4つの試験科目すべてに合格することで試験合格のステータスを得られます。ただし、1科目ごとに合格期限(有効期間)が設定されており、期限内に全科目を合格しなければなりません。

もし有効期限を過ぎてしまうと、合格した科目が無効になり、再受験が必要になります。そのため、計画的に試験を進めることが重要です。

USCPA試験の科目合格の有効期限や期限切れを防ぐポイントについて詳しく解説します。


科目合格の有効期限は「30カ月」(※一部州除く)

USCPA試験の各科目合格には、30カ月(2年6カ月)の有効期限が設定されています(※一部州除く)。これは、最初に合格した科目の受験日から30カ月以内に、残りの3科目も合格する必要があるというルールです。

例:最初の科目合格から30カ月のカウントがスタート

合格日科目有効期限
2024年4月1日FAR2026年9月30日
2024年10月15日AUD2027年3月31日
2025年5月10日REG2027年10月31日
2026年3月20日選択科目2028年8月31日

この場合、FAR(2024年4月1日合格)の有効期限である2026年9月30日までに、すべての科目に合格しなければならないということになります。

もし有効期限が切れてしまったらどうなる?

もし30カ月の有効期限を超えてしまうと、最も古い科目の合格が失効します。

つまり、再度その科目を受験し、合格し直さなければなりません。

例:期限切れのケース

合格日科目有効期限
2024年1月15日FAR2026年6月30日(期限切れ!)
2024年6月10日AUD2026年11月30日
2025年3月5日REG2027年8月31日
2025年12月20日選択科目2028年5月31日

この場合、FARが2026年6月30日で期限切れとなるため、再受験が必要になります。

その結果、合格までの期間がさらに長引き、コストも余計にかかってしまいます。最悪のケースを避けるためにも、試験計画をしっかり立てることが重要です。

例外的に有効期限が延長される可能性があるケース(今後の保証無)
  • 試験制度変更の影響で延長される場合

2024年のUSCPA試験制度変更(新試験方式の導入)では、一部の受験者の有効期限が延長される措置が取られました。今後も制度変更があれば、特例措置が発表される可能性あり。

  • 病気や災害などの特別な事情がある場合

天災などのやむを得ない事情がある場合、試験管轄の州に申請すれば延長が認められる可能性あり。具体的な対応は受験州ごとに異なるため、早めに問い合わせることが重要。


USCPA試験の試験形式|合格体験から時間配分の重要性を解説

ポイント
  • MCQは「1問1〜2分」以内で解く(時間をかけすぎない)
  • 設問を先に読んで「何を問われているのか?」を明確にする
  • TBSでは「全文を読む」のではなく、キーワード検索を活用
  • 最後の15分は「見直し」に使えるように調整する

USCPA試験は全科目共通で4時間(240分)の試験時間が設定されています。一見すると十分な時間があるように思えますが、実際に受験すると「時間が足りない!」と感じることが多いのが特徴です。

実際に試験を受けた筆者の体験をもとに、USCPA試験が「時間との戦い」になる理由と、時間をうまく管理するためのポイントを詳しく解説します。

制限時間は全科目4時間

USCPAの試験は全科目制限時間は4時間です。

全科目「テストレット」と呼ばれる5つのパートで構成されており、テストレット1,2で50%、テストレット3〜5で50%の配点割合です。

同じテストレット内であれば前の問題に戻れますが、次のテストレットへ移ると前のテストレットに戻ることはできませんテストレット3と4の間だけ15分の休憩時間が与えられます(厳密には他でも取れますが、試験時間はストップせずカウントされることになります)。

出題形式

USCPA試験には、「MCQ(選択問題)」と「TBS(シミュレーション問題)」の2種類の出題形式があります。

どちらも独特の解答スキルが求められるため、正しい攻略法を理解し、効率的に問題を解く力を身につけることが重要です。

本記事では、USCPA試験の出題形式ごとの特徴と、実体験をもとにした効果的な解き方のコツを詳しく解説します。

問題形式内容配点比率
MCQ(Multiple Choice Questions)4択の選択問題50%
※ISCのみ60%
TBS(Task-Based Simulations)シミュレーション問題50%
※ISCのみ40%

MCQの特徴

MCQ(選択問題)は、各科目の最初のテストレットで出題される4択形式の問題です。

出題される選択肢はA・B・C・Dの4つで、その中から1つの正解を選ぶ形式となっています。また、問題数が多く、スピード勝負になるのが特徴で、理論問題と計算問題が混在しているため、素早く正確に解答するスキルが求められます。

AICPAサンプルテスト:https://www.aicpa-cima.com/resources/article/get-familiar-with-the-cpa-exam-by-practicing-with-our-sample-tests

TBSの特徴

TBS(シミュレーション問題)は、長文の問題が多く、扱う情報量が非常に多いのが特徴です。

解答には、表計算やデータ入力を行うスキルが求められ、複数の資料を参照しながら進める必要があります。

また、一部の問題では「リサーチ問題」と呼ばれる形式が含まれ、会計基準の文献から正しい規定を検索して解答することも求められます。

そのため、膨大な情報の中から必要なデータを素早く見つけるスキルが重要となります。

AICPAサンプルテスト:https://www.aicpa-cima.com/resources/article/get-familiar-with-the-cpa-exam-by-practicing-with-our-sample-tests
TBSでの出題例
  • AUD:企業の管理表や取引先からの確認状等の複数資料を元に適切な監査手続きを選択
  • REG:医療費やローンの支払利息等が事業所得に当たるか(控除出来るか)判定

USCPA試験は時間との戦い

USCPA試験では、問題のボリュームが非常に多く、1問1問にかけられる時間が限られているため、時間管理が重要な試験です。

  • 全科目共通で試験時間は4時間(240分)
  • 問題形式は「MCQ(選択問題)」と「TBS(シミュレーション問題)」の2種類
  • 一度次のテストレットに進むと、前の問題には戻れない

特に、TBS(シミュレーション問題)は時間を取られがちで、MCQでの時間管理が試験全体の成否を分けることも多いです。


【体験談】時間が足りなかった…!試験中のリアルな焦り

私が初めて受験した科目はFAR(財務会計)でした。試験開始前は「4時間もあるし、落ち着いて解けば大丈夫」と思っていたのですが…

試験開始〜MCQ(選択問題)

最初のテストレット(MCQ)が始まり、1問ずつ解いていきました。

しかし、気づいたら1問に3〜4分かかってしまい、予定より遅れている!

実際に試験中に感じた焦りポイント
  • 計算問題に時間を取られ、1問に3分以上かかる
  • 「もう少し考えれば正解できるかも…」と思ってしまい、時間を浪費
  • 見直しの時間を確保する余裕がなくなる

「やばい、このペースじゃ間に合わない!」と焦りながら進めることになり、

後半のTBSの時間が圧迫される結果に…。


TBS(シミュレーション問題)での大誤算

MCQを解き終えた時点で、すでに想定していた時間よりも15分オーバー…。

「TBSにはじっくり時間をかけるつもりだったのに…!」

特にFARやAUDでは、TBSで複数の資料を参照しながら解答する必要があるため、
時間が足りないと、一気に焦りが出ることを痛感しました。

TBSでのリアルな失敗例
  • 設問の意図を把握する前に資料を読み込みすぎて時間ロス
  • 計算が必要な問題に時間をかけすぎて、他の問題に手が回らない

結果 → 最後のTBS1問を解ききれずに時間切れ…

「あと5分あれば…!」と試験後に後悔したのを覚えています。

この失敗をもとに、次回以降の試験で意識した攻略法を紹介します。

出題形式ごとの攻略法|合格体験からUSCPA試験の解き方を解説

ポイント
  • MCQは「スピード勝負」、TBSは「情報整理」がカギ
  • 設問を先に読んで「何を問われているのか?」を明確にする
  • TBSの長文問題や大量に資料がある問題では「全文を読む」のではなく、キーワードを拾う

USCPA試験では、MCQ(選択問題)とTBS(シミュレーション問題)がそれぞれ試験の50%を占める重要なパートです。

MCQはスピード勝負、TBSは情報整理と時間配分がカギとなり、どちらも適切な戦略が必要になります。MCQとTBSの効果的な解き方や、試験時間内で最大限の得点を狙うためのコツを詳しく解説します。


MCQの攻略法

MCQはバリエーションが豊富で、試験全体の半分を占める重要な問題形式です。そのため、時間配分を適切に管理し、無駄なく解答を進めることが合格のカギとなります。

1問に時間をかけすぎない

USCPA試験は時間との戦いです。

MCQで時間を使いすぎると、後半のTBSに影響が出るため、1問あたり「1〜2分以内」で解答するのが理想 です。

例:75問のMCQを90分以内で解くイメージ

  • 30分経過 → 25問解答
  • 60分経過 → 50問解答
  • 90分経過 → 75問解答

もし1問に3分以上かかるなら、
無理やり次の問題に進む!


TBSの攻略法

TBS(シミュレーション問題)は資料の量が多く、1問に時間をかけすぎると試験全体の時間配分が厳しくなるため、効率的に解くスキルが求められます。

ここでは、設問の読み方やキーワード検索の活用法、時間配分のコツについて詳しく解説します。限られた試験時間内で最大限の得点を取るためのテクニックを身につけましょう!

設問を先に読んで、どの情報が必要か明確にする

TBSは資料が多いため、全部読んでから解くと時間が足りなくなる ことがあります

設問を先に読んで、「何が求められているのか?」を把握してから本文を読む のがポイントです。

例:「売上総利益率を計算しなさい」と問われた場合

「売上」「売上原価」の情報だけを探せばOK!
他の資料(人件費や広告費など)は読まずにスキップできる。

キーワード検索を活用する(スキャニング技術)

TBSの資料は膨大ですが、「キーワード検索」の感覚で素早く情報を探すスキルが重要 です。

例:「internal control(内部統制)」に関する問題

本文をすべて読むのではなく、「internal control」という単語や、類似表現(audit procedures, risk assessment など)を探して解答する。

時間配分を意識する(TBSに時間を取られすぎない)

TBSは配点割合が高いため、じっくり解きたくなりますが、1問に時間をかけすぎると、最後まで解ききれなくなるリスクがあります。

理想の時間配分(TBS)

  • 1問あたり10〜15分で解く
  • 合計で90分以内に終わらせる
  • 時間がかかる問題は後回しにする

時間をかけても分からんもんは分からん!

ダミー問題

USCPAの試験ではダミー問題として採点されない問題が出題されます。この問題の正否は合否には関係ありません。

ダミー問題はMCQでは約12問、TBSでは約1問ずつ出題される可能性があります。

MCQは5問に1つくらいダミー問題出てくることになるので意外と多い!
TBSは1問丸々出てくるので、時間かけて解いたのに、て思うよ、、

出題される理由

採点されず合否に関係無いのであれば何故出題されるのか、と思いますよね。

これは、理由としては、AICPA(米国公認会計士協会)やNASBA(全米州政府会計委員会)が今後の問題作成の為のデータ収集をしているからとされています。

試しに問題を出してみて、受験生の正否を元に今後の試験に組み込むかどうか検討しているということだと思います。

解く必要は有り

では、ダミー問題は解く必要無いかと思われますが、ダミー問題も解く必要があります。

そもそもですが、通常の問題とダミー問題の区別がつかないんですよね。なので、ダミー問題も含めて全ての問題を解く必要があります。

ダミー問題やと思って解かなかったら、実は違った!
ていうパターンは避けないと

難問や奇問に注意

見分けはつかないんですが、一般的に難問や奇問はダミー問題である可能性が高いです。

まず、ダミー問題が存在する、と知ることが大事!
そういった問題に出会ったら慌てない!時間をかけすぎない、ということに気をつけてくれ!

リサーチ問題

TBS問題の中の形式の1つです。全科目で出題されます。

会計・監査基準や税法等が参照資料として与えられ複数の設問に回答する問題です。

科目毎のソースを事前に把握

リサーチ問題に関しては必ず事前に把握しておいて欲しいことがあります。そもそもリサーチ問題で参照する基準が各科目で違います。

以下各科目の基準の概要を事前に把握しておいて下さい。丸暗記する必要はありませんが、試験直前にはざっくりどんな内容か見ておくと良いと思います。

  • FAR: FASB(米国財務会計基準審議会)
  • AUD: AICPA(米国公認会計士協会)、PCAOB(公開会社会計監督委員会)
  • REG: Internal Revenue Code(米国内国歳入法)


USCPA試験当日の流れ

USCPA試験当日は、チェックインから試験開始まで細かい手続きがあるため、スムーズに行動できるよう事前に流れを把握しておくことが重要です。

「何を持っていけばいいのか?」「どんな手続きがあるのか?」など、不安を解消するために、試験当日の流れを詳しく解説します。

しっかり準備して、試験本番に集中できる環境を整えましょう!

試験当日の大きな流れ

USCPA試験当日は、スムーズに試験を受けるために流れを事前に把握しておくことが重要です。
ここでは、試験当日の流れを詳しく解説します。

STEP
受付(チェックイン)

持ち物を確認(NTS・パスポート)
受付でチェックインし、ロッカーの鍵を受け取る

STEP
入室チェック

金属探知機でボディチェック
ポケットの中身・眼鏡のチェック

STEP
顔写真の撮影・指紋認証

本人確認のため、顔写真を撮影
指紋認証を行う

STEP
試験開始(PCで解答)

テストレットごとに問題を解いていく
テストレット3終了後、15分間の休憩を取ることが可能

STEP
試験終了・チェックアウト

試験終了後、チェックアウト手続きを行う
受験証明書(Confirmation of Attendance)を受け取る


試験当日に持っていくと便利なもの

試験当日は、持ち込めるものが限られていますが、事前に準備しておくと安心なアイテムがあります。

持っていくと便利なもの
  • 寒さ対策のカーディガンやジャケット(夏場は試験会場がクーラーで寒いことが多い)
  • 休憩時間に食べられるお菓子(私はハイチューがおすすめ)
  • 水やスポーツドリンク(エネルギー補給用)

※時期によって対応が変わりますので、最新情報はテストセンターに確認してください。

最短合格する為に絶対に押さえる5つのポイント合格体験から勉強方法を解説

ポイント
  • まずは敵を知る
  • 100点を目指す必要無い(合格さえすれば良い)
  • インプットは素早く時間をかけずにやり切る
  • 復習が一番大切

まずは、試験内容を正確に把握した上で、必要最小限の勉強時間を計算し、一旦の合格までのスケジュールを立てる必要があります。

その上で問題集を中心にし、最も記憶に定着する方法で勉強していって下さい。

まずはFARで挫折しないことです

予備校から正式な公表な無いですが、最初の科目であるFARで挫折する人がかなり多いです。FARを合格すれば、他科目の基礎となる財務会計の知識がつくこともそうですが、以下が非常に大きいポイントです。

  • 勉強する方法を理解出来ていること
  • 実践する体力や習慣がつくこと

まずはRQで敵を知る

まず闇雲に勉強を開始しないこと、テキスト1ページからインプット始めないことです。

社会人が短い時間で合格を目指すためには、勉強を始める前に必ず予め合格までの最短コースを調べておく必要があります。勉強開始前に本番のテスト内容を見ても内容分からないという人も多いかと思いますが、まずは、頭の中で仮説でよいので合格までのコースをイメージすることが大切です。後は、勉強しながら適宜そのコースを修正していくことになります。

つまり、何のイメージも無く勉強を進めていき、勉強時間は積んでるけど、どんどん誤った方向に行くこと、軌道修正出来ないことが大問題やで

まずは、AICPA(米国公認会計士協会)が出しているBlueprint(例:AUD)を見ていきましょう。こちらで試験内容の大枠を把握してください。

https://us.aicpa.org/content/dam/aicpa/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent/downloadabledocuments/cpa-exam-blueprints-effective-july-2021.pdf

試験の内容ですが、本当は過去問とかがあればそれを見ておくのが良いかと思っています。ただ、USCPAに関しては過去問というのは存在しないですよね。なので、試験の実際の内容に関しては、一番近いのがRQ(リリース問題)です。ここで実際の問題をざっと確認するようにして下さい。勉強前なので当然解けなくても良いと思います。

RQ(リリース問題)は各USCPA予備校からもらえるはず

そして、各予備校の資料等と合わせて上記Blueprintにある試験内容のどの分野が重点的に出るのか、各分野がMCで出るのかTBSで出るのかを把握して下さい。ここの情報は、受験直前に必ず最新の情報を予備校に確認するようにしてください。必ず重点的に出る内容を中心に勉強を進めることを心がけてください。

端的に言うと、ヤマを張ってくれ!

100点を目指さない

で、敵を知った上でなんですが、USCPAは75点以上で合格なので、100点を取る必要は無いです。

はっきり言って資格取得後に何の差もつかないですし、当然公表されたりもしません。高得点を撮ったところでTwitterでイキれるだけなのです。

75点で十分といっても、75点をちょうどを狙ってしまうと不合格になってしまうかと思いますので、当然十分な対策は必要ですが、完璧な対策は必要無いです。

余談やけど、資格合格はスタートでしか無いので、
イメージとしては75点からさらに完璧にするのは、資格取得後の実務で目指そうや
ワシも奮闘中です。

インプットは素早く

今までの大学受験等では基本的に授業を受けて→テスト勉強して、という流れだったかと思うのですが、インプットは出来るだけ素早く完了してしまいましょう。

人にも依りますが、講義動画は見なくても良いです。勿論テキストを理解する必要はありますが、テキストに書いてあることを全て動画で見る必要は必ずしもありません。

それでも講義動画を見る場合
  • 講義動画は2倍速で見る
  • どうしても理解出来ないところだけ見る

また分からない部分があってもチェックをつけて飛ばしましょう。後で全体像が分かった後に見返した時には理解出来ることも多いです。とにかくインプットに時間をかけないことが重要です。

勉強は基本的にアウトプットを中心に行いましょう。テキストを読んで、講義を聞いて意味が分かる、と実際に問題を解ける(アウトプット出来る)との間には非常に大きな差があると思いますし、アウトプット出来るようになってこそ、本当の意味で理解出来ている、という状態にあると考えています。

復習が最も大事

問題集は最低でも5周しましょう。1周しただけでは記憶に定着せず、何度も問題集を解いて全体の概念を把握しながら各問題の細かい論点がようやく定着していきます。

ここで重要なのが、ただ問題集を回すことを目的にするのではなく、どれだけ記憶に定着させるかが大切です。ただ回数をこなせば良いのではなく、しっかりした記憶しやすいサイクルで行ってください。

ここは、高校・大学受験、他資格試験とかを本気でやった人は自然に理解して出来ている部分
ここをやり方誤ってしまうと同じ時間でも全く定着度が違うと思うで

本ブログでも何度も紹介していますが、忘却曲線を意識した勉強が大切です。同じ時間勉強するにも、忘却曲線を意識して復習を繰り返すことにより早く内容が定着することになります。

エビングハウスの忘却曲線:https://keiei-shinri.or.jp/word/エビングハウスの忘却曲線/#:~:text=エビングハウスの忘却曲線と,忘れてしまう」ものです%E3%80%82&text=の記憶を忘れて,にて示しました%E3%80%82

イメージ

では、具体的にどう勉強を進めたら良いのか、という部分なんですが、問題集を5周する上でも、ただ、1周目、2周目と順番に回すのではなく、オーバーラップするイメージで問題集を回して下さい。

例えば1周目に勉強したことを、2周目に勉強するのが10日以上空いてしまうと、先程の忘却曲線の仕組みに照らし合わせるとほとんど覚えていない状態です。全く頭に残っていない状態から再度勉強することになるんですね。

なので、復習をする際はどんどん短いスパンでオーバーラップするイメージで回していくとより効率が良いと思います。

こうすることで、1度勉強した内容を短い間隔で復習していき、効率的に記憶に定着させることが出来るようになります。

人によって微調整する場合
  • 復習1周目は結局定着出来ずに時間かかってしまうのでとりあえずオーバーラップさせずやり切る
  • 3周被ってしまうと訳わからなくなるので、2周くらいしか被せない

1年半ほど勉強に集中するスケジュールを立てる

ここまで、時間が無い社会人が絶対に押さえるべきコツを紹介してきましたが、それでも必ず最低でも1年〜1年半程は勉強する覚悟を持って臨む必要があります。

こちらの記事でも紹介していますが、どれだけ効率的に勉強しても絶対的に長期的な勉強時間は必要です。

なので、中々社会人の場合完璧な1年、2年後の見通しを立てることも難しいですが、基本的にはまとまった時間を確保出来るという算段が合った上で勉強開始することが良いと思います。間延びするとどんどん効率が悪くなってしまいます。

直前の対策を重視する

試験直前の対策を重視しましょう。

具体的にはRQ予備校の模試等、さらに各科目毎に頻出する分野(特に暗記しておくだけで得点が期待出来るとこと)です。ここは直前に覚えておけば簡単に点数稼ぎ出来る箇所なので、試験直前の追い込みを完成度高く行うことで本番の結果が大きく差が出ると思います。

例えば、直前に以下内容を詰め込んで試験に臨んで効果的だったと思います。
  • FARの公会計分野(MCで頻出)
  • AUDの監査レポートを丸暗記

まとめ|USCPAは社会人にとって非常に合理的な資格

USCPAは、社会人が仕事と両立しながら計画的に取得できる、非常に合理的な資格です。試験は4科目合格制で、自分のペースで受験できるため、忙しい方でも無理なく学習を進められます。

ただし、効率的に合格を目指すには、戦略的な学習が不可欠です。独学では難しい部分もあるため、予備校を活用することで、合格までの道のりを大幅に短縮できます。

アビタス説明会で言われたセリフ
「ただ今まで通りに過ごす1年より、何かに打ち込んだ1年にしてもいいんじゃないですか」
まあワシの場合はもっと時間かかったけどな

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