(記事の目的)
この記事ではUSCPAに受かる為には実際どれくらいの勉強時間が必要なのか説明します。
USCPAは日本の公認会計士と比較して難易度が低いとされ、予備校からは「1,000時間で合格可能」という文句をよく見ますが、実際合格した人はどれくらいの時間勉強したのか見ていきましょう。
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<参考記事>USCPA各予備校の比較に関してはこちら参照して下さい。
合格者の平均的な勉強時間
- 予備校が謳う「1,000時間で合格可能!」は嘘ではない
- 実際の合格者は約2年:1,200時間〜1,500時間かかっている
よくUSCPAの勉強時間は「1,000時間で合格可能」といった文句で宣伝されているのを見かけます。
ここに関しては嘘ではないとは思います。
ただしその勉強時間というのは概ねテキスト・問題集のボリュームから計算された予備校が想定している理論上最低必要な勉強時間かと思います。
実際にUSCPAに合格した人の勉強時間としては平均約2年:1,200時間〜1,500時間となっています。
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AUDで沼ったからな!
勉強時間の他、合格者の様々なスペックをこちらにまとめているので是非参考にしてください。
勉強時間の構成
勉強時間を計算する為には、USCPAの勉強時間の構成を説明します。
最低限、各科目毎に以下勉強が必要です。
- 教科書・講義×1周
- 問題集×最低5周
- 模試・リリース問題演習×2周
勉強方法に関して、基本的には問題集を中心に進めることをオススメします。教科書を読み講義動画を1度見た後には、問題集を解きながら理解を深めて行くべきかと思います。
勉強時間を計算するためには、教科書や問題集のボリューム次第なので、科目別に見ていきたいと思います。
忘却曲線に追い越されるな
当然のように聞こえますが、学歴が高い人はUSCPAの合格率が高く、勉強時間も短いです。
これは、勉強・試験に慣れている(勉強方法を知っている)からです。最低限知ってほしいこととして、忘却曲線を意識して勉強して欲しいと思います。
エビングハウスの忘却曲線:https://keiei-shinri.or.jp/word/エビングハウスの忘却曲線/#:~:text=エビングハウスの忘却曲線と,忘れてしまう」ものです%E3%80%82&text=の記憶を忘れて,にて示しました%E3%80%82
同じ時間勉強するにも、忘却曲線を意識して復習を繰り返すことにより早く内容が定着することになります。一度勉強したことは、6日後25%の記憶率で復習するよりも1日後34%の記憶率で復習したほうが良いです。
同じ時間勉強するのであれば、基本的に短期間で詰め込んだ方が効果が高いです。
ここが、社会人受験生にとって辛いところです。本業の方で急な仕事等で予定していた勉強の時間が無くなってしまい、前勉強したことを忘れてる、、といったことがよく起こります。
科目別の時間
科目別で以下のような勉強時間と判定しました。
基本的に勉強時間はボリューム次第ですが、理解度や英語力次第で変動すると考えて下さい。
FARが一番重い!合格すればUSCPA試験は4割くらい終わり
AUDやBEC等理解力が必要な科目は人によって勉強時間は様々
FAR
内容は財務会計であり、簿記2級や準1級相当と言われることが多いです。企業会計以外の「公会計」も含まれていることが特徴です。
順番的には他科目の下地となる知識なので最初に受験することをオススメします。AUDの監査におけるあるべき理論として先に財務会計を学ぶべきですし、BEC(BAR)の管理会計を学ぶ上でも先に財務会計を学ぶべきです。
FARを受験することが最初の山であり、FARを合格すればUSCPA試験は4割くらい終わり(気持ちの面も含めて)といっても過言では無いと思っています。
それくらい最もボリュームがあり、最初に受験することでまだ勉強のペースが組み立てられていない為苦戦する人が多く時間がかかります。
勉強時間はざっくり200時間〜350時間必要です。
AUD
内容は監査及び証明業務であり、会計士の独占業務である監査業務を体系的に学ぶ科目です。
監査は、財務諸表が企業会計の基準に準拠しているか、不正やミスがないか確認することが目的ですので、FARの内容をしっかり理解した上で2番目か3番目に受験することをオススメします。
監査において、企業の財務諸表が会計基準というルールに準拠しているか確認することになるので、そのルールである財務会計を先にしっかり勉強すると良いよね、というイメージ
FARのように覚える内容はそこまで多くないですが、各監査手続きの内容や意味について深い理解が必要になり、抽象的な英語も出てくる為ハマる人が多く勉強時間も変動します。
勉強時間はざっくり200時間〜350時間必要です。
BEC
内容はコーポレートガバナンス・経済学・ファイナンス・IT・管理会計の幅広い分野から出題されます。
ファイナンスや管理会計に関してはFARの知識が必要となるので、2番目か3番目に受験することをオススメします。
そこまで深い知識が要求される訳ではなく勉強時間は一番少ない科目です。
ただ、ファイナンスや管理会計では計算問題が出題され、最後に記述問題WCが出題されるので、苦手分野があるとハマってしまう人が多い科目です。
勉強時間はざっくり200時間〜250時間必要です。
REG
内容は、連邦税法、ビジネス法と職業倫理で構成されています。
他3科目と関連性が薄く最後に受験する人が多い科目です。
FARの次にボリュームが多い科目であり、会計用語以外にも法律用語や専門用語に戸惑うこともありますが、基本的には暗記する内容が多いです。
税法は考え方が違うので、FARの知識とは分けて考えながら、最後の試験として時間をかけて攻略しましょう。
勉強時間はざっくり250時間〜350時間必要です。
比較されるのが日本の公認会計士・簿記1級
よく比較されるのが、日本の公認会計士や簿記1級ですので参考として見ていきましょう。
日本の公認会計士の勉強時間は3,500時間〜
一発合格者のトータル勉強時間は平均3,776時間
公認会計士試験の勉強時間はどのくらい必要?:https://www.tac-school.co.jp/kouza_kaikei/kaikei_cpa/kaikei_contents_studying_time.html
実際は、合格までに平均2~4年程度かかり複数回受験する人も多いので、4,000時間よりも多い勉強時間が必要だと考えられます。
簿記1級の勉強時間は500時間~700時間
簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!:https://www.tac-school.co.jp/kouza_boki/boki_exam_overview_and_difficulty.html
簿記1級に関してはかなり深い知識が必要になるので、2級の知識がある前提でも500時間以上必要になります。
会計知識×英語力次第
USCPA受験者の特徴として、社会人受験の方が多いのでバックグラウンドが様々です。
簿記2級や1級など取得済の人がUSCPAを取得する場合はハードルが下がります(特にFAR)。例えば日本の公認会計士がUSCPA取得するにあたっては1,000時間を切るケースも多いかと思います。
また、英語の実力もそれぞれです。TOEICのスコアが高い人(特にリーディング強い人)は特にスムーズに勉強が進む人が多いかと思います。
まとめ
今まで勉強してきたこと、実務で経験してきたことは違うので、資格取得までの勉強時間がそれぞれなのも当然です。
USCPA受験の良いところは自身で試験日を決められるところです。
会計初学者や英語初心者でも合格に辿る着くことは十分可能なので、自身で無理の無いスケジュールを立て、進捗に合わせて合格を目指しましょう!
謎のメガネおじさんが目印のアビタスは最大手のUSCPA予備校で合格実績6,187名(日本のUSCPA合格者の約3人に2人がアビタス卒業生)です。会計初心者に対しても手厚くフォローしてくれますので、必ず予備校に相談しましょう。
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<参考記事>USCPA各予備校の比較に関してはこちら参照して下さい。