(記事の目的)
この記事では、実際にUSCPAに合格した人がどういったキャリアを選択しているのかを紹介していきます。
USCPAは少なくとも1年以上の勉強が必要です。資格取得前に自身のキャリアに関しても大きな方向性を考えておくことでモチベーションにもなりますし、社会人であれば在籍中の会社での立ち回りも変わってきます。
ここで紹介する実際にUSCPA合格者が選択したキャリアを参考にしていただき資格挑戦に役立てていただければと思います。
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<参考記事>USCPA各予備校の比較に関してはこちら
合格後のキャリア毎の割合
結構意外かと思うのですが、かなり事業会社に行く方(現職のまま)の割合が多く、監査法人等に行っている人は全体の4割以下です。
そもそもUSCPA取得する人は事業会社の財務経理出身の人がかなり多いです。動機としては、財務経理知識の裏付けとして資格取得する人や管理会計や英語、IT等の事業会社での業務の幅を広げる為に取得する人が多いと思います。
USCPA(米国公認会計士)を持つ人の主な就職・転職先(アビタス):https://www.abitus.co.jp/column_voice/uscpa/column_voice46.html
20代〜30代前半の方は監査法人に行く割合が高い
合格後に監査法人等に転職するか現職に留まるかという点に関しては、やはり資格取得時点の年齢が一番影響しています。
大学時代にUSCPAを取得した学生や20代前半の方は監査法人に行く人が非常に多いです。
社会人の方(特に20代後半〜)については、事業会社の経理経験があれば資格と併せて会計知識があると見なされますし、英語力や海外経験を期待されて採用されるケースが多いです。
特に20代や学生の方が転職する人が多い!
会計士として若い内に監査を経験出来るとその後ずっと活きると思うで
30代後半以降の方については、知識のレベルアップ等の意味合いが強く今までの経験と合わせて現職での評価を目的とする人の割合が高くなります。
USCPA取得後の転職先3選
USCPA取得後の主なキャリア
- 監査法人・会計事務所
- 監査職
- アドバイザリー職
- コンサルティングファーム
- FAS
- 会計系アドバイザリー
- 事業会社
まず、日本の公認会計士も含めて、資格取得後に入るところとして監査法人は定番と言えます。
さらには、コンサルティングサービスやFASに移る人も非常に多いです。財務や会計系のコンサルティングファームや部門で、企業の経営改善や業務改善、M&A支援などのプロジェクトに関わるケースが多いと思います。
また、上述の通りUSCPAを取得する人は事業側でキャリアを築いていく人も多いです。事業会社側で活躍する組織内会計士もかなり増えてきています。USCPAを取得する方は基本的に会計領域の専門性を持つことになるので、財務経理、財務、経営企画・事業企画といった職種になります。
監査法人・会計事務所
大きく分けて、監査法人には監査職とアドバイザリー職の2つがあります。
現在、BIG4の監査法人の監査部門やアドバイザリー部門では、人手不足等の背景もありUSCPA有資格者の採用も積極的です。どちらもクライアントである企業がどんどんグローバルに展開しており、USCPAをアピールすることが十分可能です。
会計監査を行う監査職
クライアントに外資系企業や海外進出している日本企業を抱えている監査法人では、USCPAが求められることが多いです。アメリカの基準を理解して会計監査を行えるUSCPAは重宝される傾向があります。
実際に日本の公認会計士が圧倒的多数が最初に経験するのは「監査」であり、一般的にやっぱり「会計士」という職業に対して世間がイメージする職業は「監査」なので、せっかく会計士資格を取得したので経験したいという人が多いです。
実際に会計士に対して以下のような経験を求める企業が多いです。
- 会計監査、内部統制監査、内部監査業務経験(3年以上)
- 監査法人等での主査経験
クライアントに対する助言や指導を行うアドバイザリー部門
会計士としての専門性を活かした経営計画や、コーポレートガバナンス、IFRS導入支援等に業務が多いようです。監査職よりも業務内容が幅広く、採用される為に求められるスキルも様々です。
最近では、学生や中途においてもアドバイザリー職が非常に人気があるようです。
コンサルティングファーム
日本の会計士も含めてコンサルティングサービスやFASに移る人が非常に多いです。(監査経験後に同じBig4内で移る人も多いです。)
コンサルタントには特別な資格は必要ありませんが、圧倒的なソフトスキルを持った上で専門性も兼ね揃えている人ばかりです。クライアントの業種や提供サービスにより様々ですが、マーケティングやITスキル、MBA取得者等も多いかと思います。
USCPAについても会計や監査の経験に加えてさらにITの専門性やDX推進の経験があればより戦いやすいと思います。特に、会計・財務系コンサルティングファームや企業・事業再生系コンサルティングファーム等に会計士で活躍されている方が多いです。
事業会社
事業会社で活躍するUSCPAの方も多く、主に経理、財務、経営管理、経営企画等の職種に行く人が多いです。また、そもそもUSCPA取得する人は事業会社の財務経理出身の人がかなり多く、今所属している事業会社内での業務の幅を広げる為に取得する人が多いと思います。
個人的には財務経理の経験が無い人はまず経理や財務の業務をすることをオススメします。
USCPA取得者には既に財務経理業務を積んでいる人も多いと思いますので、そういった場合は経営管理や経営企画等より事業に近い業務を積んでいくことがオススメです。
外資系企業を狙う人も多い
USCPAを取得すると、外資系企業の経理や財務部門での活躍が見込めます。
外資系企業では、国際的な会計基準(US GAAPやIFRS)に精通している人材が求められており、USCPAの資格を持つことでこれらの知識を証明できます。特に、グローバル展開している企業では、米国会計基準に基づいた財務報告や監査が必要な場面が多く、USCPA資格保持者は重宝されます。
財務分析やリスク管理、国際取引に関する専門知識を持つ人材が求められる金融業界では、USCPAが大きな武器になります。投資銀行では、M&Aや資本市場取引のサポートに役立てることができます。
まとめ
USCPAの取得に関しては1年〜2年半といった長期戦になります。キャリアに関して取得前にしっかりと考えておくことでモチベーションにもなりますし、社会人であれば在籍中の会社での立ち回りも変わってきます。
まずは、中長期的なキャリアを必ず考えておくべきです。こういったキャリアを実現したい→その為に必要なスキル・経験、といった順番で考えるべきです。
事前に考えるべきことを考えていない人ほど途中で挫折する人が多いです。是非前もって考えておき、覚悟を決めて合格まで走りきりましょう。
他の資格でもそうやと思うけど、
「資格を取ってしたいこと」をしっかり持っている人がやっぱり最後まで走りきれるんよな
【USCPA完走者が説明】取得前に考えるべき達成できる中長期的なキャリア(新卒就活や転職のキャリア戦略)
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