【USCPA完走者が説明】FARが難しい理由(最初で最大の関門の試験内容)

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(記事の目的)

FARはほとんどのUSCPA受験者が最初に受ける科目です。

USCPAは会計初学者でも十分合格出来る資格ですが、簿記や経理等の財務会計未経験であれば最初に受験する科目FARで簿記や会計をしっかりと学ぶ必要が有ります。

このFAR科目を突破出来るかどうかという点がUSCPA試験の大きな割合を占めると思っています。はっきりとした情報は出ていませんが、恐らく予備校のUSCPA講座に申し込んだ後にFARで挫折(受験に至らずも含む)する人がかなり多いと思っています。

体感や周りの人の意見を聞いて、
FARを合格すればUSCPA試験は4割くらい終わりと思ってるで!

それくらいFAR受験はしっかりと対策をして長期戦に挑む必要があります。FARの試験内容、難しいポイントをまとめているので是非参考にして下さい。FAR受験の際は試験内容についてもそうですが、勉強方法については予備校のメンターに相談しながら進めたほうが絶対に良いです。

謎のメガネおじさんが目印のアビタスは最大手のUSCPA予備校です。合格実績6,187名日本のUSCPA合格者の約3人に2人がアビタス卒業生)であり、テストのポイントを押さえて一緒に対策を考えてくれます。

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<参考記事>USCPA各予備校の比較に関してはこちら参照して下さい。

FARの勉強方法に関してはこちらで別途まとめていますので是非参考にしてください。

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目次

FARとはどんな科目か

内容は財務会計であり、簿記2級や準1級相当と言われることが多いです。企業会計以外の「公会計」も含まれていることが特徴です。

順番的には他科目の下地となる知識なので最初に受験することをオススメします。AUDの監査におけるあるべき理論として先に財務会計を学ぶべきですし、BEC(BAR)の管理会計を学ぶ上でも先に財務会計を学ぶべきです。さらに、REGの税務処理はFARと考え方が根本的に違うので混乱しない意味でREGを最後に受ける人が多いです。

FARを受験することが最初の山であり、最もボリュームのある科目です。最初に受験することでまだ勉強のペースが組み立てられていない為苦戦する人が多く時間がかかります。

FARの特徴

ポイント
  • 内容は財務会計の概念〜各勘定科目や取引に関する内容
  • 難しいポイント
    • 複雑な会計処理を学ぶ必要がある
    • 最初の受験科目なので勉強するペースが掴めていない

FARは財務会計を体系的に学ぶ科目であり、範囲も広いので複雑な会計処理を学ぶ必要があります。さらに最初の受験科目なので勉強するペースが掴めていないのも難しいポイントです。

FARの試験内容

まずは、AICPA(米国公認会計士協会)が出しているBlueprintを見ていきましょう。

こちらにFARの試験内容が記載されています。

https://us.aicpa.org/content/dam/aicpa/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent/downloadabledocuments/cpa-exam-blueprints-effective-july-2021.pdf

※現在、出題割合等変更がある可能性がありますので、注意して最新の情報を予備校などに問い合わせ下さい。

Ⅰ.FASBのフレームワークや標準設定プロセス

Ⅰ.FASBのフレームワークや標準設定プロセスについては、基本的に概念や基本理論を暗記する範囲です。

営利企業・非営利企業の財務諸表やUS.SECのルールにおける公開企業の四半期・年間の開示義務といった内容になります。現金主義・発生主義の違いや収益認識の原則を学び、そういった財務会計の基本的な考え方に基づき財務諸表を開示する義務があること、財務諸表には損益計算書や貸借対照表等が含まれますよ、といったことを学びます。

何の試験や科目でもそうやけど、
要するにここは財務会計の理念や概念といった大枠を勉強するところ

Ⅱ.各勘定科目、Ⅲ.各取引の選択

Ⅱ.各勘定科目について、Ⅲ.各取引についての範囲がFARの試験の中心になります。TBSの出題も多くなり合否が別れる分野となります。

IIが勘定科目毎で理解する範囲で、例えば現金および現金同等物といった勘定科目には何が含まれるのか、棚卸資産の評価方法には先入先出法や平均法がある、といった内容を学ぶ範囲です。

IIIは企業結合やリース会計、後発事象などの様々な取引に関して理解する範囲で、例えば企業結合の際にどのようにのれんを認識・評価するか、リース取得の際のオペレーティング・リースとキャピタル・リースの違い、といった内容を学ぶ範囲です。

FARで点数が分かれるのはここの範囲で、
どこまで深く理解出来ているかで大きく左右されるで

Ⅳ.公会計

Ⅳ.公会計に関しては、州政府と地方政府が主体とした内容で、Ⅰ〜IIIで学んだ内容の営利企業との違いをメインに勉強する範囲です。

内容は、GASB(政府会計基準審議会)の概念と、GASBの基準に基づく州政府と地方政府の財務報告要件です。

ここはMCで頻出する範囲で、
暗記だけで案外点が取りやすいので取りこぼし無いようにちゃんとやろな

会計処理が複雑

そもそもですが、本質的な勉強のレベルとして簿記2級や準1級相当と言われることが多く、それくらいには難易度はあるんですよね。

広告等の影響もありますが、割とサクッと受かると思っていて最初のFAR科目で躓くパターンが多く、想定していたよりは普通に難しいな、ということで挫折する人がかなり多いです。

事前に簿記資格取得が必要だとは思いませんが、簿記を持っている人はそこまで見誤らない印象が有ります。

ワシは簿記3級落ちやで

簿記資格合格に必要な時間

なので、簿記2級や簿記1級のレベル・勉強時間を参考にしておくと良いと思います。

簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!:https://www.tac-school.co.jp/kouza_boki/boki_exam_overview_and_difficulty.html

簿記1級に関してはかなり深い知識が必要になるので、2級の知識がある前提でも500時間以上必要になります。簿記2級でも250〜350時間は必要になります。

英語力で躓かない前提でこれくらいの時間は必要なので、会計知識0からの方は最低限これくらいの時間をイメージすべきかと思います。

躓くポイント

USCPAは範囲が広く、実際の会計処理として出てきてもかなり難しいポイントも含んでいます。

試験内容を説明しましたが、Ⅱ〜Ⅲの内容についてはしっかりと実際の取引を理解して仕訳を切れるようになるまで勉強する必要があり、ここで理解し切れず躓く人が多いです。

よく躓くポイント
  • 実際の仕入〜売上といった内容から遠い企業連結のイメージが沸かない、処理内容が分かれるケースの整理が出来ない
  • 財務会計と税法の処理の違いを勉強する税効果会計

等が躓く人が多いポイントです。

初めての科目だから勉強のペースや勉強方法が確立出来ていない

シンプルに初めての科目で勉強のペースや勉強方法が確立出来ていない状態の為苦戦する人が多いです。

資格試験を目指す多くの社会人にとってはまとまった時間がありません他資格試験を経験した人も多くいるかと思いますが、がっつりと1,000時間以上を勉強に費やした経験が大学受験まで遡る人にとっては、当時とは勉強に割ける時間が全く違います。

個人的には、(後述する忘却曲線のこともあり)短期集中で進めた方が良いと考えております。その為にはざっくり月80時間ほどの時間は確保したいと考えています。

勿論、本業の忙しさに大きく依るのですが、月80時間の勉強も結構大変かと思います。以下平日と土日毎の勉強時間の表を作成しました。平日2時間×5日、土日5時間×2日勉強出来て月80時間となりますが、1,200時間勉強出来るのが15ヶ月です。

USCPA受験する人は20代〜30代の方が多い
その人達って仕事も充実してくるし、プラベートも楽しいこと山程あるやん
そういった人達がこれだけの時間を捻出出来るか、というのが一番の課題

こちらの記事で私が試行錯誤しながら絶対に押さえるべきと感じたポイントを紹介していきますので是非参考にして下さい。

まずはFARで挫折しないことです

FARを合格すれば、他科目の基礎となる財務会計の知識がつくこともそうですが、

  • 勉強する方法を理解出来ていること
  • 実践する体力や習慣がつくこと

が非常に大きいポイントです。

まとめ

FARは最初で最大の関門です。自信を持って言えます。

ワシみたいにAUD沼にハマると同じくらいAUDも関門やけどな

財務会計を広く勉強することで他科目の基盤の知識を吸収することが出来ますし、勉強のルーティンを確立することが出来るので絶対に諦めずに是非乗り越えていきたいです。

是非、上記ポイントを押さえて対策し乗り越えて行きましょう!FAR受験の際は試験内容についてもそうですが、勉強方法については予備校のメンターに相談しながら進めたほうが絶対に良いです。

謎のメガネおじさんが目印のアビタスは最大手のUSCPA予備校です。合格実績6,187名日本のUSCPA合格者の約3人に2人がアビタス卒業生)であり、テストのポイントを押さえて一緒に対策を考えてくれます。

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<参考記事>USCPA各予備校の比較に関してはこちら参照して下さい。

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