【USCPA】AUDが難しい理由(n=1の私のAUD沼の原因)

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(記事の目的)

この記事では、他ならぬAUD沼にどっぷり浸かっていた私が、AUDの難易度・難しさの正体をまとめていきます。

私は1点差で落ちてからAUD沼にダイブしました!

何が原因かが分からずに落ち続けるというAUD沼の恐怖を味わうことなく、皆さんにはAUDを乗り越えていってほしいと思います!

あの辛い日を思い出すと涙出てくるで!
他3科目はストレート、
AUDだけ合計3回落ちたワシにとっては、ほぼUSCPA=AUDやで

具体的な対策方法については、別途↓にまとめています。

work and learn for the future
【USCPA】AUDの対策方法(AUD沼を脱出した方法・メモを公開) | work and learn for the future (記事の目的) この記事では、AUD沼にどっぷり浸かっていた私が、AUDにおける押さえるべきポイント、具体的な勉強方法をまとめていきます。 私は1点差で落ちてからAUD沼に...
目次

AUDとはどんな科目か

内容は監査及び証明業務であり、会計士の独占業務である監査業務を体系的に学ぶ科目です。

監査は、財務諸表が企業会計の基準に準拠しているか、不正やミスがないか確認することが目的ですので、FARの内容をしっかり理解した上で2番目か3番目に受験することをオススメします。

FARのように覚える内容はそこまで多くないですが、各監査手続きの内容や意味について深い理解が必要になり、抽象的な英語も出てくる為ハマる人が多く勉強時間も変動します。

AUDの特徴

ポイント
  • 監査の実践的な手続きが問われている
  • 大量の資料を読み込む必要がある

ずばり、AUDの難しさとしては、監査の実践的な手続きが問われている点と大量の資料を読み込んで試験を解く必要がある点です。

AUDの試験内容

まずは、AICPA(米国公認会計士協会)が出しているBlueprintを見ていきましょう。

こちらにAUDの試験内容が記載されています。

https://us.aicpa.org/content/dam/aicpa/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent/downloadabledocuments/cpa-exam-blueprints-effective-july-2021.pdf

※現在、出題割合等変更がある可能性がありますので、注意して最新の情報を予備校などに問い合わせ下さい。

Ⅰ.倫理・職責・一般原則、Ⅳ.結論と報告に関しては、割と暗記で対応できる範囲かと思います。

Ⅱ.とⅢ.のリスク評価・計画策定、証拠入手といった分野においては深い理解が問われており、TBSの出題も多くなり合否が別れる分野となります。

ココらへんが肝で、試験内容を見ていただければ分かりますが、他分野と違って理論というよりは監査という仕事の実務なんですよね、なので、覚えるというよりは理解して、適切に判断していく、というイメージになります。

こちらに各科目で求められるスキルが記載されています。

https://us.aicpa.org/content/dam/aicpa/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent/downloadabledocuments/cpa-exam-blueprints-effective-july-2021.pdf

AUDだけEvaluationという軸があり、先程の通り実務において適切にEvaluationできるか、が求められていることが分かります。

監査の実践的な手続きが問われている

先程も述べましたが、AUDはその名の通り企業を監査する際に必要な知識、考え方を学習する理論を学ぶ学問というより実務に即した実践的な分野です。

その為、他科目では計算した結果の答えは〜という形で回答するのに対してAUDはそもそも何を問われているのか分かりづらく、選択肢も選びずらいです。

JCPAと違って USCPAって、監査したいって人そこまで多くないから、
興味無い人も多いよね

社会人の受験生が多いといえど、監査(or監査を受けた)の経験がある人も少ないかと思います。なので監査のイメージがきづらいです。

その上で、企業の中でどのように財務諸表が作成されるのか、どういう観点でそれを監査していくのかを学ぶ必要があります。

国語に似てる

これは私の感覚なんですが、大学入試等の現代文と通じるところがあると思います。

AUDではあまり計算問題は出てきません。

数学等は明確に問があり、今まで覚えてきた公式を当てはめるイメージかと思いますが、現代文ってそもそも何を問われているのかを読み取ることが難しいですよね。

それと通ずるところがあって、AUDも監査の全体像・概念をしっかり理解した上で何を問われているのかを考える必要があります。そのため、他科目では問題集を回すことが、最も重要ですが、AUDではテキストを深く読み込み理解することが重要だったりします。

曖昧な解答から最も適切な解答を選択する

上記のように問も曖昧ですし、選択肢も曖昧なものが多いです。

その中から、監査の全体像を理解し、監査の概念を理解した上で、最も適切な選択肢を選ぶ必要があります。

例えば、監査の手続きで網羅性を確認する場合があります。その場合に帳簿と証憑をどう突き合わせるか(vouch)するか、という問題があります。その際には、

  • 証憑→帳簿 という順番で確認する必要があります
  • 帳簿→証憑 という順番だと網羅性ではなく、実在性を確認することになります

このように何を目的とした監査の手続きで、何の資料をどう処理するかが問われています。

特にTBSに関しては、問の前提となる情報を複数の資料から読み取って、目的に沿った適切な監査手続を考える必要があります。

さらに、より確からしい選択を要求される場合があります。

例えば、証憑でも(受注伝票→出荷指示書→請求書)というプロセスを経て帳簿に記載されるとします。

請求書→帳簿の部分だけの網羅性の確認では、出荷指示書→請求書の時点で漏れているものは発見出来ないのです。

ここで、監査の全体像が頭に入っていないと、網羅性の確認という点で他選択肢に飛びついてしまい、実は出荷指示書→請求書の時点で漏れているかどうかが問われていた、ということに気づかない、みたいなことが多くあるかと思います。

大量の資料を読み込む必要がある

AUDのTBSってとにかく資料の量が多いんですよね。

1つのTBSに資料が4,5個ついている、というのが結構あります。

私は監査の経験はありませんが、実際の監査実務でも同じ量(多分もっともっと多い)を処理する必要があるんだと思います。

語句も特徴的

AUDは監査実務に則している為、語句も特徴的で、ここも繰り返し読んでどのような表現が使われるのかを覚えていく必要があります。

  • Unmodified opinion(無修正意見):監査の結果問題なければ出す結論
  • Confirmation request:確認状を取引先に送ること

とかありますね

私個人の話

私はFARの次にAUDを受けたんですよね、その時に2点差で落ちてしまいます、、

その後、BEC・REGと受験した後に再度AUDに戻ってきたんですね。

その際、予備校や他の方と話して、それこそこういった記事も読み漁って、結論、皆さんが言うように深く理解出来ていなかったんだな、と考えました。

で、その後テキストを読み倒して、他洋書の問題集も買って対策したんですけど、悲しいかな、点数がどんどん下がっていくんですよね、、、

あと、2点が欲しいだけやのに、
どんどん遠ざかるというのは中々シンドいで、、、、

で、改めて色考えてですね、試験当日のTBSが全く頭に入ってこないというか、フリーズしてしまっていることに気づいたんですよね。

つまり、私の場合、最後のREGの試験からも時間が立ってしまい、 TBS問題を解く力が無くなってしまっていたんですね。つまり、斜め読みをして、キーワードを拾ってくるみたいなことが出来て無かったです。

え、そこ!?となるかと思いますが、私は愚直にテキストを精読することに注力し過ぎて、直前のTBSを早く読む練習が不足していました。

で、そこを改めて重点的に対策し、最終的には80点以上で合格できました!

対策した内容は↓こちらです。

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AUD沼とは

実際にAUDにはまると、AUD沼というのはめちゃくちゃぴったりのネーミングだと分かります。

AUDに落ち続けて何が原因か分からずにもがき続けることをAUD沼と呼ぶと私は考えています。

問題を解く際に、実際沢山の資料を元に何が問われているのかを読み取り曖昧な選択肢で悩むのですが、後で不正解だった時に何が不足しているかが明確に掴みづらいんですよね。

さらに、誰しもが深い理解・インプットが大事とおっしゃるので、私のようにテキスト読み込み続けるのですが、AUD沼の根本的な原因ってAUDのインプットここまで理解すればOKですよ、っていうのがやっぱり定義出来ないんですよね(学問というよりは監査という実務なので)。

なので、どこまでインプットすれば良いかという点を(やっぱりテキストベースが一番だと思いますが)定義していく、アウトプットとのバランスを崩さない(私みたいに)という点が大事だと思います。

まとめ

私のケースを最後に紹介しましたが、もしかしたら、一発目の不合格の原因は理解力不足で合っていたかもしれません。(その後にそこはカバーしたけど、今度は上述のTBS対策が漏れていた、という流れかも)

改めてですが、AUD沼の辛いところは、何が原因かが自覚し辛いところです。

USCPAの試験結果(Performance Report)ってざっくりとした結果しか返ってこないじゃないですか、だからどこで失点しているかが分かりづらいんですよね。

なんか、国語得意な人ってずっと不得意な人って、
ずっと不得意なイメージあるやん

USCPAは良くも悪くも全科目1つ1つ合格していかなければならないので、例えばFAR85点やから、AUD70(平均75超えてるやん)で許して、とならないのが辛いところです。

AUDに関して、何の分野が不得意なのか、どのような問題形式で詰まっているのかをじっくり考えて対策していきましょう。

皆さんがAUD沼に嵌らないこと、
既にinAUD沼の人が脱出出来ることを全力で祈ってるで!

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